梢のあみめ。それはWEBの世界のはしくれのものであるために、WEBサイトのレビューを日々綴るブログです。

カテゴリー: イベント

No.007 時を超えるイヴ・クラインの想像力―不確かさと非物質的なるもの(金沢21世紀美術館 特別展)

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第7回目は金沢21世紀美術館で開催される特別展「時を超えるイヴ・クラインの想像力―不確かさと非物質的なるもの」の特設ホームページです。

ワンカラムで見せる工夫がなされていたサイトでした。

 

 

https://www.kanazawa21.jp/yvesklein/

本展は、国内では37年ぶりに、戦後「青」の作家として活躍したフランス人作家、イヴ・クラインを中心に構成された展覧会です。クラインの作品のほか、同時代作家、さらに現代の作家を迎え、現代に通じる「非物質性」というテーマを浮かび上がらせます。

 

 

配色

イブ・クラインの青だわーって感じ。

ベース:#ffffff

テキスト:#001489

 

フォント

英字:Manrope
モダンな印象のサンセリフ。

本文はサンセリフ・セリフ両方使用。

Noto Serif JP, serif
Noto Sans JP,Noto Sans Japanese,Hiragino Kaku Gothic ProN,ヒラギノ角ゴ ProN W3,Meiryo,メイリオ,sans-serif

 

レイアウト

ブレイクポイント:768px

line-height
body;1.5
展覧会コンセプト:2

パディングはmax(???vw, ??px)指定

内部コンテンツ横パディング: SP4% / PC40px
セクション間上下パディング:SP45px前後(セクション間空き90px前後で調整) / PC70px, 45px前後(セクション間空き140px, 90px前後で調整)

 

 

ファーストビュー

No.007 時を超えるイヴ・クラインの想像力

No.007 時を超えるイヴ・クラインの想像力

ページ遷移がさりげなーくフェードインしています。

特別展のタイトルと、作品の画像。

横書き縦組みの会期情報が展覧会あるあるな感じでテンションあがる。

タイトル等、テキストは全てimgでした。文字組みが綺麗。

右上に2本線&MENU表記有りのハンバーガーメニュー、言語切り替え。

 

導線

なんとハンバーガーメニューが追従しない。ワンカラム&LP型でボーッとスクロールして見られるサイトだし、特になくても困らなかった。その分画面がスッキリ。

「日時指定WEBチケット購入」のボタンが右下に追従します。
2pxの白ボーダーが入っているのが何気ないけど見やすい。

 

 コンテンツ

「展示風景」より

「展示風景」より

「展示風景」の画像は、swiperでスライダー表示してlightboxで拡大するようになっています。
liのmargin-topが一つずつ違うので、上下にずれて流れてきます。これいいな。

 

 

 

「展示構成」より、PC表示。コンテンツが横スクロールで見られる。

「展示構成」より、PC表示。コンテンツが横スクロールで見られる。

「展示構成」はPC版だと横スクロール。「展示風景」と同じくコンテンツのmargin-topがバラバラなので上下にずれて表示されます。

 

 

「展示構成」より。スマートフォンだとアコーディオンパネルでコンテンツ詳細を表示する。

「展示構成」より。
スマートフォンだとアコーディオンパネルでコンテンツ詳細を表示する。

SP版だとアコーディオンパネルで詳細を表示する形式です。

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No.006 Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島 2022

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第6回目は神奈川県横須賀の無人島・猿島で行われているアートイベント「Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島 2022」の公式ホームページです。

モノクロームでカッコ良かったのでレビューしてみました(行きたい願望が投影されたとかでは決してありません。決して)。

 

https://senseisland.com/

アートを通して体感する猿島とその自然。Sensing Sarushima and it’s nature through the art work as a lens.

 

ターゲット

去年行った限りだと10代〜20代くらいの若年層が多い印象。
そもそもデザインがスマートフォンを想定して作られていそう(後述)。

 

配色

とにかく暗闇のモノクローム。

ベース:#000000

テキスト:#ffffff

 

フォント

大見出しが明朝体、それ以外はゴシック体。

大見出し:A1 明朝, “A1 Mincho”

小見出し:見出ゴMB31, “Midashi Go MB31”

本文:中ゴシックBBB, “Gothic Medium BBB”

 

レイアウト

ブレイクポイント:768px

セクションごとにmargin-top: 133px / 200px;(微調整あり)

内部コンテンツ幅:660px

 

 

ファーストビュー

No.006 Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島 2022

No.006 Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島 2022

真っ黒な中から画像のようなファーストビューが現れます。背景は多分水面のイメージ。

会場である猿島の画像が波紋のようなエフェクトとともに切り替わっていきます。

ハンバーガーメニューは横幅が展覧会ロゴと揃っていて、SENSEのEの字に寄せたデザイン…なのだと思う。

 

導線

ハンバーガーメニューが左側についている。イベントの参加者層が若いので、片手でスマートフォンを操作する前提だろう。

チケット予約のページへ飛ぶボタンも上部に追従する。

 

 その他

面白いと思ったのが、イベントのロゴや会期などの情報が左右に追従すること。
それ単体で絵になるロゴだったらこんなこともアリなんだなーと。

「センスアイランドの楽しみ方」より。画面の横幅を狭くして擬似的にスマートフォン表示にした。

「センスアイランドの楽しみ方」より。
画面の横幅を狭くして擬似的にスマートフォン表示にした。

スマートフォンで見ると非常にいい感じ。

 

 

上の画像と同じページ。左側にロゴが追従しているにもかかわらず、コンテンツ幅が画面いっぱいなので、縦幅を担保できないPCだと見づらい。

上の画像と同じページ。
左側に大きめのロゴが追従しているにもかかわらず、コンテンツ幅が画面いっぱいに表示される。 なので縦幅を担保できないPCだとロゴが被って見づらい。

ただし、横長のPCだとすごく見辛い。
ターゲットをスマートフォンを使う若い層に絞っているのだと思うが…。内部コンテンツ幅がスクリーンいっぱいなのが悪い。ある程度の横幅以上でコンテンツ幅を固定するとかではダメだったのだろうか。

 

見せ方としては非常に面白いと思う。
展覧会のチラシってだいたいこんな感じのレイアウト(※筆者の偏見です)なので、ページのどこを切り取ってみても紙媒体を見ている感じ。

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